top of page
  • Facebook アプリのアイコン

ABNORMAL

THOUGHT

PATTERNS

アブノーマル・ソート・パターンズ

☆Interview with Jasun Tipton (g)☆

 

Q ; ABNORMAL THOUGHT PATTERNSとしての2ndアルバムが完成しました。今の心境を教えて!

デビュー作に続いて2ndとなる『Altered States of Consciousness』を完成することが出来て素直に嬉しいし、誇りに感じている。トロイ、ジェイソン、マイキーとオレはリハーサルからずっと一緒にアイディアを出し合い、考えを共有しながら、このアルバムを少しでもいいものに仕上げようと努力を重ねてきた。新曲はよりオレたちらしい雰囲気があって、オリエンタルなムードとグルーヴのあるものにしたいとみんなが同意した上で制作してきた。またメンバー全員が醸し出すサウンド、メロディ、リズムが一体となるということがとても重要だったね。いつもバンドとして、ミュージシャンとして光輝いていたいと思うよ。アイディアをいかにして表現するかにフォーカスしてきた。その中でベストと呼べる、納得できるもの以外はアルバムに収録したくなかったね。

 

Q ; レコーディングやアルバムの仕上がりには満足していますか?
レコーディング・スタジオでの時間は相当長かったよ。曲のパーツをすべて繋ぎ合わせるのに苦労したからね。何日かは8時間以上作業に費やすこともあった。そこまでいくと体力も気力も低下して逆に効率が悪くなると思う。集中力も途切れるからミスも増えてベストなものからは遠くなっていったね。曲にクラックが入っていくイメージさ。
そんな時はどんな作業でもとにかく止めて、日を改めて作業するようにした。1ヵ月位スタジオから離れることができれば、頭の中もスッキリするだろうけど、そうもいかなかったなあ。アルバムの仕上がりには満足しているし、レコーディングそのものはスムースだったよ。

 

Q ; バンドでの楽曲の創り方を教えてください。
バンドに伝える前にいくつかのパーツや仕上げたパーツを準備する。プロツールで制作したギター・リフや、クリック・トラックをメンバーに渡してそのマテリアルを元に楽曲として発展させていくのさ。兄弟のトロイにはさらなるアドバイスと曲の構成の為に、目の前でギターをプレイして確認させることもあるよ。"Synesthesia"はほとんどがトロイによるもの。この曲のパーツを彼が持ってきたから、曲の構成を手伝いながら仕上げていった。そしてよりヘヴィなアイディアを付け加えていったらこの曲が完成した。BETWEEN THE BURIED AND MEのトミー・ロジャースが参加してくれた唯一のヴォーカル・トラック"Nocturnal Haven"はトロイとトミーとオレとの3人で話し合いながら曲をアレンジし、よりヴォーカルが活きるように考えながら創った曲。トミーが歌詞を書き上げ、メロディも彼が3週間をかけて創ってくれた。彼はノース・カロライナの地下スタジオで、ジェイミー・キングとヴォーカル・トラックを録音してくれたんだ。ジェイミーはこのアルバムのミックスを手掛けてくれた人物さ。

 

Q ; このアルバムのセールス・ポイントを挙げるとしたら何ですか?
 ソングライティング、プレイ、そして力強いパフォーマンス。それらを達成することができたね。そして今回から参加してくれたジェイソンのギター・スタイルとオレのギターの相互作用によってより素晴らしいサウンドを築き上げることができた。2人の感性とギターテクは互いに尊敬しあっているし、いい化学反応を起こしてくれるんだ。トロイとマイキーは優れたリズムセクションで、強力な楽曲にグルーヴやノリをバンドにもたらしてくれる。そう、アメイジングなゲストが素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。BETWEEN THE BURIED AND MEのトミー・ロジャースは歌で。NEVERMORE, ARCH ENEMYのジェフ・ルーミスはギターで。他にもマイケル・マンリングや、ジョン・オンダー (MSG, ARTENSION) 、ティム・ロス (INTO ETERNITY)もね。彼らの参加で曲が豊かになったし、強力になったと思う。とても誇りに思っているさ。

 

Q ; ABNORMAL THOUGHT PATTERSのヒストリーを教えてください。
驚くだろうけど、ABNORMAL THOUGHT PATTERSは偶然に出来たバンドさ。2010年、自分のレコーディング・スタジオが完成する間近だった。テストしようと思ってスタジオでいくつかの楽器のレコーディングをしていたんだ。自分のスタジオのシステムでどういう音になるのかが楽しくて色々とレコーディングして試していた。そして”Velocity And Acceleration" と "Harmonic Oscillators"の2曲を完成させた。オレはトロイにどう聴こえて、どう感じたかを聞いたんだ。聴き終わった後、トロイはオレに「インスト・バンドを始めないか?絶対やった方がいいよ」と言ってきた。正直最初は驚いたし、戸惑ったよ。でも曲を書くプロセスを楽しんでいたオレはやるべきだと感じて始めることに決めた。友達に曲を聴かせたら「最高だよ。いつバンドを始めるんだ?」って、みんなが言ってくれた。とても嬉しかったし、勇気付けられたよ!
マイキーとトロイとオレの3人はインストをプレイすることによってこのフリーな演奏というアイディアを楽しんでいる。マイキーとトロイが奏でるクレイジーなリズム・セクションとオレのパートをまとめていく過程と作業がすごく楽しいよ。ABNORMAL THOUGHT PATTERNSこそがオレたちのサウンドであり、このサウンドこそがオレたちのフリーダムを広げてくれていると思う。


 Q ; このバンド名はどのようにして命名したのですか?
 バンド名はトロイがつけた。彼はいつも「バンド名こそがオレたちの音楽を説明してくれている」と言っているよ。​最初に出来た曲は "Velocity And Acceleration Movements 1-4"だった。オレたちは音楽を視覚的に捕らえていて、スポーツに例えるとサーフィンだったり、スケートボードだったり、そういった感じの音に仕上がっていると思うよ。


 Q ; ジェイソン・モンテロについて教えてください。彼はどのような経緯でバンドへ加入したのですか?
彼はオレの妹であるブリタニーの高校の友人だった。 オレは彼の高校の友人達4人にギターを教えていたんだ。ジェイソンは妹にレッスンを受けたいと聞いてきたという。彼はトロイからベースのレッスンも受けていたのにね。まっ、そういった経緯から彼にギターを教えることになったけど、彼はメロディのセンスがあるし、テクニック、理解力と他の生徒とは比較にならないくらい優れていたので驚いた。ABNORMAL THOUGHT PATTERNSの曲も次から次へと理解し、学んでいった。そうしてサウンドの幅を広げたいと考えていたオレ達は彼をセカンド・ギタリストとして迎え入れることにしたという訳さ。アルバム・リリースに向けて、多くのソロを率先して弾いてくれたし、アイディアも提案してくれるし、人としても尊敬できる人物だよ。また彼はとてもポジティヴな人間なので、バンドへプラスの要因を多くもたらしてくれたよ。

 Q ; 彼に何を期待していますか?またバンドへの影響はありましたか?
トロイとオレとで彼をギタリストとして迎えることに対して随分考えたよ。でも彼のスタイルはギター・バトルの時でもオレのスタイルに対して敬意を払ってくれるし、バンドにプラスになると確信していたし、個々のソロ・スタイルが相互作用するだろうと期待もしていた。それは"Distortions of Perception", "Blindsight", "Delusions", そして"Nocturnal Haven"で聴くことができるさ。お互いの息も合っているし。彼の加入によってより良いバンドになったさ。

 

Q ; あなたの好きなギタリスト、音楽的影響を教えてください。

1日中音楽が流れている家で兄弟とともに育ったさ。父がエルヴィスやジェイムス・ブラウン、モータウン系の大ファンだったからね。母はロック(笑)。PINK FLOYD, ジミ・ヘンドリックス、LED ZEPPELINが好きだった。加えてパット・メセニーやビル・エヴァンスなんかのジャズを聴くことも楽しみにしていたさ。祖母はニューヨークで有名なラウンジ・シンガーだった。フランク・シナトラとも共演したそうだ。祖父はビッグ・バンドでベースをプレイしていたよ。音楽とは切っても切ることのできない家系かもね(笑)。そんな訳でオレとトロイは古いバンド、新しいバンドと気になった音楽は片っ端から聴いていった。初めてRAINBOWの”Stargazer”のイントロを聴いた時には火花が散ったさ!いろいろなギタリストに影響を受けたけど、デイヴィッド・ギルモア、ゲイリー・ムーア、ジョン・サイクス、二―ル・ショーン、パット・メセニー、ジェイソン・ベッカー、マーティ・フリードマン、ポール・ギルバート、ショーン・レーン、ジョン・ペトルーシ、リッチー・ブラックモアなんかが特に影響を与えてくれたギタリストさ。彼らが髪を伸ばすように教えてくれたし、ギターを買うように仕向けてくれたのさ(笑)。
以下、影響を受けたアルバムを列記してもいいかな?
Pat Metheny Group「Travels」、「Still Life Talking」
Pink Floyd「Wish You Were Here」
Rainbow「Rising」、「On Stage」
Journey「Raised On The Radio」、「Escape」
Blue Murder「Blue Murder」
Gary Moore「Victims Of The Future」、「Wild Frontier」
Meshuggah「Destroy Erase Improve」、「Obzen」
Jason Becker「Perpetual Burn」
Tesseract 「Altered States」
Animals As Leaders「S/T」
Marty Friedman「Dragons Kiss」
Tool「10,000 Days」
Dream Theater「Images and Words」
Michael Hedges「Arial Boundaries」
Phillipe Saisse「Valerian」
Between The Buried And Me「Colors」
Killswitch Engage「Alive Or Just Breathing」、「As Daylight Dies」
Yes「90125」
Whitesnake「Whitesnake」
Jonas Hellborg 「Abstract Logic」
Buckethead 「Giant Robot」
Black Sabbath「Mob Rules」

 Q ; 現在のバンド・メンバーを紹介してください。

(各メンバーからの回答)
トロイ・ティプトンさ。ベースをプレイしている。影響を与えてくれたのはMichael Manring, John Onder, Jaco Pastorius, Wally Woss, Billy Sheehan, Stuart Hamm, Victor Wooten, Jeff Berlin, Ritchie Blackmore, Jason Becker, Marty Friedman, Jonas Hellborg, Paul Gilbert, Vinnie Moore, Pat Metheny, Lyle Mays, Michael Hedges, Philippe Saisse, Dean Castronovo, Cozy Powell, Ronnie James Dioたちさ。バンドでは、Rainbow, Pink Floyd, Yes, Ziggy Stardust And The Spiders From Mars, Meshuggah, Textures, Porcupine Tree, Racer X, The Eagles, Rush, Pat Metheny Group and Between The Buried And Meだね。
好きなアルバムは、
Rainbow「Rising, On Stage」、「Long Live Rock 'n' Roll」
Yes「Fragel」、「Drama」、「90215」
Pink Floyd「Wish You Were Here」、「A Momentary Lapse Of Reason」
Jason Becker「Perpetual Burn」
Marty Friedman「Dragons Kiss」
Joey Tafolla「Out Of The Sun」
Pat Metheny「Bright Size Life」、「Watercolors」、「Travels」
Jacob Pastorius「S/T」
Jonas Hellborg「E」
Michael Hedges「Arial Boundries」
Racer X「Second Heat」
David Bowie Ziggy Stardust「Aladdin Sane」
Dirty Loops「Loopified」
たくさんありすぎて書ききれないよ。(十分ですよ)
ギターのジェイソン・モンテロさ。このアルバムからバンドに参加することが出来てエキサイトしているよ。影響は受けたギタリストはSteve Vai, Paul Gilbert, Slash, Justin Shekoski, SRV, Zero Hourの2人 , Jacob Hemphill, Randy Rhoads, George Bensonだね。好きなレコードは、Yes「90125」, GUNS N’ ROSES「Use Your Illusion」、Steve Vai「Passion And Warfare」、SOJA「Strength To Survive」、Paul Gilbert「Get Out Of My Yard」さ。
ドラムスのマイク・ガイだ。学生の頃は学校から家へ帰ることが楽しみで仕方がなかったよ。ロックが思いっきり聴けるからね。ヘッドホンを着けてボリュームを上げる瞬間が楽しくてしょうがなかった。ジョン・ボーナム、トミー・アルドリッジ、二―ル・パート、ビル・ブラフォード、ニコ・マクブレイン、ビル・ウォードに影響を受け、音楽に合わせてよくプレイしたさ。その後はマイク・ポートノイ、マーク・ゾンダー、ジャスティン・フォレイなんかが気に入った。とにかく全員が驚くべきドラマーで、彼らから教えられたことは数え切れない。好きなアルバムは、
IRON MAIDEN「Number Of The Beast」

RUSH「2112」、「Moving Pictures」

BLACK SABBATH「S/T」、「Heaven And Hell」

LED ZEPPELIN「The Song Remains The Same」

KILLSWITCH ENGAGE「End Of A Heartache」


 Q ; 各曲のコメントをお願いできますか?
”Distortions of Perception”

 エナジー溢れるグルーヴ感あるトラックで、ヘッドバンギングできるね。ギターのメロディはスウィープとタッピング・アルペジオのシーケンスで構成されている。途中、曲はクリーンで、美しい瞬間を迎え、トロイの凄いベース・ソロも盛り込まれている。ギター・ソロはとても誇りに思える仕上がりさ。そのフィールは大好きなジョン・サイクス、ゲイリー・ムーア、デイヴィッド・ギルモアに通じるヴィブラートやノートの選択があると思う。彼らのソロは今聴いても鳥肌もんだからね。それに少しでも近づけるように制作したのさ。モンテロも美しく、素晴しいチョーキングでソロをプレイしている。この曲はオープニングに相応しい曲だと思うよ。

 

”Nocturnal Haven”

いくつかの曲を合体させている。トロイの為に用意した曲さ。曲を聴いた彼がBETWEEN THE BURIED AND MEのトミーが歌ってくれるとイメージがピッタリはまるというので、そうなるかも知れないと答えておいた。彼に歌ってもらうべく連絡を取ってみたけど、うまくはいかなかった。そんな中、所属レーベル、Lifeforceのオーナーがトミーに連絡を取ってくれた。トミーは忙しいからなかなかスケジュールが取れないが、このゲスト参加に興味を示してくれたという。オレたちはトミーが歌うことをイメージしながら、ジャムを繰り返しながら曲を仕上げていった。そして彼のメアドを教えてもらい、曲を送ったのさ。するとトミーから「こんなカッコイイ曲に参加できるなんてエキサイトしている」「ZERO HOURのファンだったよ」と返事がきた。もうバンド全員が大興奮さ!しかもトミーはソングライト、セッション、レコーディングの為に3週間の予定を設定してくれたのさ。そうして作業は着々と進められ、トミーのアイディアと変更も盛り込みながら、曲は完成した。トミーは真剣に曲と向き合ってくれたし、仕事も一生懸命してくれる素晴らしい人物だった。将来的にもまた是非他の曲で参加してもらいたいと熱望しているところさ。とにかく素晴しく、貴重な経験だった。そう、イントロのギターはジェフ・ルーミスが弾いている。ジェフも間違いなくアメージングさ!


”Blindsight”

曲を作り上げる過程でコードをまとめるのが大変だった。そんな苦労があったからこの曲が出来上がったことを誇りに思っている。TVを観ながらMaj7#11, Maj7, Minor7を使ってなんとなくギターを弾いていた。すると偶然にオレの右手がクールなシーケンス・パターンのコードを弾きはじめていた。それをマイキーに聴かせたら、かっこいいプログレ・ラテン・スタイルのビートをプレイし始め、そこからはあっという間に曲が完成さ。トロイのベース・ソロは一番好きなパートだね。モンテロのソロのバックはオレがリズムをまとめた。いい感じに仕上がったさ。全ての曲が独立しているからこそ、このアルバムがスペシャルなものになったと思うよ。”Blindsight”と”Synesthesia”は新しいテリトリーを切り開いた曲であり、それを誇りに思っている。アルバムが完成する前にオレは57年のリイシュー・カスタム・レスポールを手に入れたんだ。”Blindsight”のギター・ソロに使っている。こいつはスゲー仕事をするよ!


”Synesthesia”

トロイからフィンガー・タッピングのアイディアがあるからレコーディングしようと提案があった。アイディアが固まると各パートと曲のイメージが湧いてきて、8弦ギターを弾きながら、ヘヴィで爆発的な音のアイディアを付け加えていった。そして全てをひとつにまとめて、曲のベースを完成させたのさ。トロイに聴かせたらやつはかなり興奮して気に入っていた。そして曲を聴きながら「まずマイケル・マンリングにコンタクトして、ジョン・オンダーを探し出すよ」と言った。マイケルとジョンはトロイに大きな影響を与えた2人さ。いいアイディアだと思ったね。トロイはマイケルとコンタクトが取れた。彼らは前からお互いに知っているからね。それにマイケルはこの世でもっともクールで天才的な人物さ。彼のベースは情熱的でベストなベーシストだよ。トロイはSNSを通してジョンに再度コンタクトしていた。オレはジョーイ・タフォラの『Infra-Blue』でのジョンの仕事のファンさ。彼ら2人の "Synesthesia"での貢献はオレにも凄く影響を与えてくれたし、彼らはこの曲のレベルをかなり上げてくれたよ。トロイは彼のソロを曲の最後に付け加えて曲が完成した。この曲はお気に入りの1曲でもあるんだ。


”Delusions”

すごくポップな曲だね。オレが気に入っているマイキーの軍隊っぽいドラムから始まって、ジャジーな雰囲気へと展開していく。車が走るようなグルーヴィーで、クールなギターのタッピングが特徴的さ。トロイはそこに美しいソロを乗せてバランスをとっている。これをドライブで聴いて欲しいな。この曲はスタジオで創っているときから楽しかったよ。


”Nocturnal Haven” (instrumental version)

これは最初に書いた曲で『Altered States Of Consciousness』の方向を決定付けたマテリアル。ファンにも好評のかっこいい曲さ。ここではジェフ・ルーミスが弾いたクールなソロを聴きことができる。とにかくかっこいい!トロイ、ジェイソン、そしてオレの長いソロもあり、すべてがうまく噛み合った感じだし、ティム・ロスのアコースティック・ギターもいい感じださ。


”Subliminal Perception”
この曲を創っているときはCONQUERING DYSTOPIAをよく聴いていたので、ダークで、ヘヴィな気分だった。とにかく不気味で、ヘヴィで、ダークなものを書きたかった。まさにこの曲はピッタリだね。息を吹き込むように制作し、キーボードのトーンにブロークン・コードをクリーンなギターで加えた。そのパートが終っていくところから、ヘヴィなギターが響き始める。捜し求めていたダークで不気味なヴァイブを反映し、マイキーの素晴しいドラムによって曲のレベルをあげることができた。彼の仕事の中でもベストなドラミングだったと思う。3テイク録って、最終的には最後のテイクを選択した。アルバムを締めるには最高の終わり方だよね。


Q ; アートワークについて教えてください。
エリック ”Wurm” ポラードが素晴しいアートワークの仕事をしてくれた。そのアートワークでは、日常的な意識状態のベータ波とははっきりと異なるそれ以外の意識状態を表現したかった。不眠症の脳は普通の脳とは違う働きをするため、物事が歪んで見えるという(幻覚含む)。それを街に例えて脳内を表現しているのがこのアートワークさ。エリックはそれらを見事に反映し、美しいアートワークとして表現してくれたと思う。


Q ; アルバム・タイトルについては?何かコンセプトはありますか?
 各曲が『Altered States Of Consciousness』(変性意識状態)のすべての説明になるのさ。それらは人の精神状態(ほとんどが一時的な)の誘発された変化を述べている。

 

Q ; ゲストで参加しているジェフ・ルーミスのことについて教えてください。
彼とは何年か前にアナハイムで毎年開催されているNAMMショウで出会った。オレの生徒が彼を見つけると一緒に写真を撮りたいってね。ジェフは写真撮影を快諾してくれ、会話しているうちに彼がオレのことを知っていて驚いたよ。それから連絡を取るようになった。ギターもいいけど、人としてもナイスさ。彼のギターは素晴しいの一言に尽きるし、ジェイソン・ベッカーやマーティ・フリードマンに続く、新しいギター・ヒーローさ。初めて聴いたときは驚いたよ。力強いシュレッド・ギターは強烈なプレイだね。彼が "Nocturnal Haven"でソロを弾いてくれたことは光栄だよ。 

 

Q ; バンドが使用している楽器、機材について教えてください。
ジェイソンとオレはメサ・ブギーのMark Vヘッドを使用している。とにかくサウンドが凄くいい。またFractal Axe IIユニットも使っている。トロイとオレはメサ・ブギーとエンドース契約を結んでいるのさ。ギターはManne Ventura カスタムの7弦仕様さ。 ジェイソンはIbanez RG 8 Stringを使っている。トロイはメサ・ブギーの400とメサ・ブギーのWalkaboutを使ってレコーディングを行った。ベースはMannaのカスタム5弦さ。マイキーはDixonとエンドースを結んでいてそのドラムを使っているよ。


 Q ; アメリカのメタル・バンドで注目しているバンドはいますか?
TOOL, BETWEEN THE BURIED AND ME, ANIMAL AS LEADERS, KILLSWITCH ENGAGE, TIMES OF GRACE, DREAM THEATER, WINERY DOGS(メタルではないかも), CONQUERING DYSTOPIAだね。

Q ; これからのスケジュールを教えてください。
アメリカでのウェスト・コースト・ツアーの日程が終了したばかりなんだ。9月にはオランダへ飛び、ProgPower Europeへ出演する予定さ。その後はこれからアナウンスできると思う。
 
 Q ; 最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
 バンドは日本でも正式にアルバムが紹介されると聞いてエキサイトしているところさ。
日本のロック・ファンは音楽に対して深い造詣があり、芸術、音楽、音楽家に対して愛と尊敬の念を忘れないということを知っている。80年代後期には父がベイエリアにあるタワー・レコードへよく連れて行ってくれた。そこでバーン!ヤング・ギター、プレイヤーの最新刊を見ることをとても楽しみにしていたんだ。言葉はわからないけど、素晴しい写真がたくさん掲載されていたのを憶えている。今でもそれらの雑誌をチェックするのが楽しいさ。日本のアーティストの輸入CDやDVDもあるよ。バンドが近い将来に日本でプレイすることができたら、まさにドリーム・カム・トゥルーさ。ホントにそうなって日本のリスナーの前でパフォーマンスしてみんなに会うことができれば最高の経験になるだろう。とにかく新しいアルバム『Altered States Of Consciousness』が日本でリリースされることをとても誇りに思う。そしてその道を導き出してくれたBickee Musicに感謝している。ABNORMAL THOUGHT PATTERSは誇り高く日本のファンへメタル・サインを送るよ
\m/

Jasun Tipton / Aug 18, 2015

bottom of page