


Biography//
シネマティック・ロックとメロディック・メタルの力強い融合!
スウェーデン発のメタル・アクトが提示する新作『Shadows Of The Dying Light』は、単なるヘヴィ・メタルの枠組みに収まらない、壮大な音楽的叙事詩である。
2021年から本格的に活動をスタートした彼らは重厚なギターリフを基盤としつつ、シネマティックなアレンジや緻密な音響設計を取り入れることで感情豊かで、雰囲気ある独自の音楽を確立してきた。
『Throne Of Gold』(2022年)と『The Lion's Road』(2023年)に続く本作は、その集大成とも言える作品であり、聴き手に強烈な没入体験を与える。
全12曲から構成されたアルバムは、一曲ごとに独立した楽曲としての完成度を保ちながら、全体を通してひとつの物語を編み上げるように設計されている。
冒頭から緊張感を漂わせる「Worlds Apart (Shadowlands)」に始まり、アルバム中核をなすタイトル曲「Shadows Of The Dying Light」は、闇に沈みゆく光を象徴するような荘厳な旋律とヴォーカルの激情が交錯。さらに「From Ashes」では、リフの圧倒的な推進力とメロディの叙情性が共有し、ヘヴィネスとドラマ性の見事な均衡を実現している。またラストを飾る「Throne Of Gold Part III – The Hidden Portal」は、美意識とポスト・プログレッシヴ的な実験精神が色濃く反映された。
本作は単なるジャンルの境界を越え、ヘヴィ・メタルを“語る”ための新しい形式を模索した試みである。荘厳かつ劇的なサウンドスケープは、近年のメタル作品の中でも際立つ完成度を誇り、聴き手に深い余韻と思索を残すだろう。SARAYASIGNが現代の北欧メタル・シーンにおいて確固たる地位を築きつつあることを示す、決定的な一枚だ!








